今年は6月の時点から30度を軽く超える日が多く発生し、夏の暑さ対策は喫緊の課題となっています。
家においても暑さ対策は省エネの観点からも非常に重要となっています。本日はなぜ瓦が夏の暑さに有効なのかを紹介していきたいと思います。

~昔ながらの知恵が現代でも活きている~
夏の暑さが年々厳しくなる中、家の中を少しでも快適に過ごしたいと感じている方は多いのではないでしょうか?
そんな中、注目したいのが「瓦屋根」。実はこの日本伝統の屋根材には、夏を快適にする秘密がたくさん詰まっているのです。
1. 瓦は「熱を通しにくい」天然の断熱材
瓦は土を焼いて作られており、熱伝導率が低いため、屋根からの熱の侵入を抑えてくれる性質があります。
特に日本の夏は、屋根が日差しで高温になり、室内温度が上がりやすいですが、瓦屋根は表面が熱くなっても、その熱が直接室内まで届きにくいのです。新潟県下越技術支援センターの報告書では日中の鋼板屋根と瓦屋根の屋根裏温度比較では二年の平均値差が鋼板屋根より瓦屋根のほうが5度~7度も温度が低いことが記されています。
2. 屋根と天井の間に「空気の層」
瓦屋根は構造的に、瓦と屋根下地の間に「空気層」ができる場合が多く、この空間が熱を遮断する“緩衝材”の役割を果たします。
この空気層が、外の熱がそのまま室内に伝わるのを防ぎ、冷房効率の向上にもつながるのです。
3. 通気性に優れた構造
瓦屋根は通気性の確保にも優れており、屋根裏の熱気を逃がす効果があります。
和瓦では、熱気がこもりにくい設計になっており、屋根裏の温度上昇を防ぐことができます。
4. 蓄熱性が高く緩やかな放熱性質
瓦は日中に熱を受けても、ゆっくりと時間をかけて放熱する性質があります。
金属屋根などと違い、瓦下部に空間があり瓦一枚一枚に隙間があるためゆっくりと放熱された熱は隙間から出ていきます。これによって建物への熱の伝導を抑えているのです。
5. エアコン効率がUP → 電気代も節約!
屋根からの熱が抑えられるということは、室内の温度上昇も緩やかになり、エアコンの稼働を抑えることができます。
つまり、電気代の節約にもつながるエコな屋根材なのです。
まとめ:瓦屋根は、夏の味方!
昔から日本の家に使われてきた瓦。
その理由は、見た目の美しさだけでなく、「夏を涼しく」「冬は暖かく」するという、理にかなった性能にありました。
夏の暑さにお悩みの方は、ぜひ瓦屋根の持つ快適さを見直してみてください。
瓦屋根のご相談はお気軽にどうぞ!
実際のお宅に合った提案も可能です。
お気軽にご相談ください。

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