8月に入ると、台風やゲリラ豪雨、突然の強い雨が気になる時期になります。
普段はあまり意識することのない屋根ですが、台風のような強風や大雨の前後には、屋根の小さな不具合が大きな被害につながることがあります。
「今のところ雨漏りしていないから大丈夫」
「屋根は見えないし、特に気にしていない」
「築年数は経っているけれど、まだ問題はなさそう」
「台風が来るたびに、少し屋根が心配になる」
このように感じている方は、台風が本格的に増える前に、一度屋根の状態を確認しておくと安心です。
屋根の不具合は、雨漏りが起きてから初めて気づくことも少なくありません。
しかし、雨漏りが室内に出ている時点では、屋根の表面だけでなく、その下にある防水シートや下地、天井や壁にまで影響が出ている場合もあります。
この記事では、台風前に確認しておきたい屋根の危険サインを、できるだけ分かりやすくご紹介します。
ご自身で屋根に上がる必要はありません。まずは、地上やベランダ、室内から安全に確認できる範囲を見てみましょう。
まずはここだけ確認|台風前の屋根チェックリスト
- 屋根の一部が浮いているように見える
- 屋根のラインが一部だけ乱れている
- 屋根の金属部分が浮いている、波打っている
- 屋根の端がめくれているように見える
- スレート屋根にひび割れや反りが見える
- 金属屋根にサビや浮きがある
- 瓦のズレや漆喰の崩れがある
- 雨どいが外れている、歪んでいる、詰まっている
- 天井や壁にシミがある
- 雨のあとに室内がカビ臭い
- 築20年以上で、長く屋根点検をしていない
ひとつでも気になる点がある場合は、台風前に早めの点検を考えてみることをおすすめします。
「これくらいなら大丈夫かな」と思うような小さな変化でも、強風や大雨をきっかけに不具合が広がることがあります。
なぜ台風前に屋根を確認した方がよいのか
台風の時期は、屋根にとって負担が大きい時期です。
強い風によって屋根の表面が浮いたり、もともと傷んでいた部分から雨水が入り込んだりすることがあります。
屋根は、表から見えている部分だけで家を守っているわけではありません。
屋根の表面の下には、防水シートや下地があります。さらに、屋根の形に応じて、金属部分、棟、谷、雨押え、雨どいなど、雨水を正しく流すための部分もあります。
これらのどこかに不具合があると、強い雨や風をきっかけに雨漏りにつながることがあります。
台風が近づいてから慌てて点検や修理をしようとしても、天候や安全面の理由から、すぐに屋根に上がれない場合があります。屋根の不安がある場合は、台風が来る直前ではなく、早めに状態を確認しておくことが大切です。
危険サイン1:屋根の表面が浮いている・ズレている
屋根には、瓦、スレート、金属屋根など、さまざまな種類があります。
どの屋根でも、表面に浮きやズレがある場合は注意が必要です。
地上から屋根を見上げたときに、一部だけ並びが乱れて見えたり、屋根の面に違和感があったりする場合は、屋根の表面が動いている可能性があります。
- 屋根の一部が浮いて見える
- 屋根のラインが一部だけ乱れている
- 屋根の端がめくれているように見える
- 屋根の一番高い部分に違和感がある
- 以前より屋根の見た目が変わった気がする
屋根の表面の浮きやズレは、強風時にさらに広がることがあります。また、そこから雨水が入り込み、雨漏りにつながる場合もあります。
少しの違和感でも、台風前には早めに確認しておくと安心です。
危険サイン2:屋根の金属部分が浮いている
スレート屋根や金属屋根では、屋根の一番高い部分や端の部分に使われている金属部分に不具合が出ることがあります。
この金属部分が浮いたり、釘やビスがゆるんだりすると、強風でめくれたり、飛ばされたりする恐れがあります。
台風後に「屋根の金属部分が飛んだ」「近所に部材が落ちた」という相談が出ることもあります。
地上から見て、屋根の上の金属部分が浮いている、波打っている、外れかけているように見える場合は注意が必要です。
屋根の一番高い部分や端の部分は、風の影響を受けやすい場所です。気になる場合は、早めに専門業者へ相談してください。
危険サイン3:スレート屋根のひび割れ・反り
スレート屋根の場合、年数が経つと表面にひび割れや反りが起きることがあります。
小さなひび割れであっても、雨水が入り込むきっかけになることがあります。また、反りが出ている部分は、強風時に浮きやすくなる場合もあります。
特に築年数が経っている住宅では、表面の傷みだけでなく、その下にある防水シートの状態も大切です。
見た目だけでは分かりにくい部分もあるため、長年点検をしていない場合は、一度専門業者に確認してもらうことをおすすめします。
危険サイン4:金属屋根のサビ・浮き・ビスのゆるみ
金属屋根は軽量で耐久性のある屋根ですが、状態によってはサビや浮き、固定部分のゆるみが出ることがあります。
特に、屋根を固定しているビスまわりや、屋根のつなぎ目部分は注意したい箇所です。
サビが進むと穴あきにつながったり、固定が弱くなって強風時に屋根の表面が浮いたりすることもあります。
金属屋根の場合も、表面だけで判断せず、固定部分や雨水の流れを含めて確認することが大切です。
危険サイン5:瓦屋根のズレ・漆喰の崩れ
瓦屋根では、瓦のズレや浮き、漆喰の崩れが代表的な不具合です。
瓦そのものは耐久性の高い屋根ですが、棟まわりの漆喰や、瓦の下にある防水シートなどは年数とともに劣化します。
地上やベランダから見て、瓦の並びが乱れている場合や、白いかけらのようなものが落ちている場合は、漆喰が傷んでいるサインかもしれません。
瓦屋根の場合も、「瓦だから大丈夫」と決めつけず、屋根全体として状態を見ることが大切です。
危険サイン6:天井や壁にシミがある
室内で分かる屋根トラブルのサインとして、天井や壁のシミがあります。
雨漏りというと、ポタポタと水が落ちてくる状態をイメージする方も多いかもしれません。
しかし実際には、天井裏や壁の中で雨水が広がり、しばらくしてから室内に現れることもあります。
- 雨のあとにシミが濃くなる
- 以前よりシミの範囲が広がっている
- 天井クロスが浮いている
- 壁紙にふくらみがある
- カビ臭さを感じる
雨漏りは、瓦・スレート・金属屋根など、屋根の種類に関係なく起こる可能性があります。
小さなシミでも、早めに原因を確認することが大切です。
危険サイン7:雨どいの外れ・歪み・詰まり
台風前に確認したいのは、屋根の表面だけではありません。雨どいの状態も重要です。
雨どいが外れていたり、歪んでいたり、落ち葉や土で詰まっていたりすると、雨水がうまく流れず、外壁や軒先に負担がかかることがあります。
- 雨どいが傾いている
- 金具が外れている
- 雨の日に水があふれる
- 落ち葉や土がたまっている
- 雨どいの一部が割れている
雨どいの不具合は、屋根まわり全体の傷みにつながることがあります。
自分で確認できる範囲と、専門業者に任せる範囲
台風前に屋根の状態を確認することは大切ですが、ご自身で屋根に上がるのは大変危険です。
はしごを使った確認や、屋根の上での作業は転落事故につながる恐れがあります。また、屋根の表面を踏み割ったり、傷めたりしてしまう場合もあります。
- 地上から屋根を見上げる
- ベランダや窓から見える範囲を確認する
- 室内の天井や壁にシミがないか確認する
- 雨どいの外れや詰まりを地上から見る
- 気になる箇所があれば写真を撮っておく
- 屋根に上がる
- はしごで高い場所を確認する
- 屋根の上の部材を触る
- 浮いている部分を自分で戻そうとする
- 台風直前や強風時に外で確認する
安全に見える範囲で確認し、少しでも気になる点があれば専門業者へ相談するのが安心です。
こんな場合は早めの点検がおすすめです
- 築20年以上経っている
- 屋根の表面の浮きやズレが気になる
- 屋根の金属部分が浮いているように見える
- 天井や壁にシミがある
- 雨どいが外れている、詰まっている
- 過去に台風や強風で屋根が傷んだことがある
- 長年屋根点検をしていない
- 近所で屋根修理をしている家が増えて気になっている
- 台風のたびに屋根が心配になる
屋根の不具合は、早めに見つけることで大きな修理を防げる場合があります。
「まだ雨漏りしていないから大丈夫」と思っていても、気になる点がある場合は早めの点検がおすすめです。
点検を依頼する前に準備しておくとよいこと
屋根の相談をする際は、次のような情報があると状況を伝えやすくなります。
- 築年数
- 屋根の種類が分かればその種類
- 気になる場所の写真
- いつ頃から気になっているか
- 雨漏りやシミがあるか
- 過去に屋根工事をしたことがあるか
- 台風や強風のあとに変化があったか
分からないことがあっても問題ありません。
「屋根の一部が浮いているように見える」
「天井にシミがある」
「築年数が経っていて心配」
「台風前に一度見てもらいたい」
このように、気になることをそのまま伝えていただければ大丈夫です。
よくある質問
雨漏りしていなくても点検した方がよいですか?
雨漏りしていなくても、屋根の表面の浮きやズレ、金属部分のゆるみ、雨どいの不具合などがある場合は、早めに点検しておくと安心です。雨漏りは、室内に出る前から屋根の内部で進んでいる場合もあります。
屋根の種類が分からなくても相談できますか?
はい、屋根の種類が分からなくても大丈夫です。「スレートか瓦か分からない」「金属屋根かどうか分からない」という場合でも、写真や築年数、気になる症状をもとに確認できます。
台風の直前でも点検できますか?
天候や安全面によっては、台風直前に屋根へ上がれない場合があります。そのため、台風が近づいてからではなく、天気が落ち着いている時期に早めに相談しておくことをおすすめします。
自分で屋根に上がって確認してもよいですか?
屋根に上がるのは大変危険です。転落の危険があるだけでなく、屋根の表面を傷めてしまう場合もあります。ご自身で確認する場合は、地上やベランダなど安全な場所から見える範囲にとどめてください。
まとめ
8月は、台風やゲリラ豪雨に備えて屋根の状態を見直すよいタイミングです。
屋根の表面の浮きやズレ、金属部分の不具合、スレートのひび割れ、金属屋根のサビ、瓦屋根の漆喰の崩れ、雨どいの不具合などは、住まいからの大切なサインかもしれません。
屋根の不具合は、早めに見つけることで大きな修理を防げる場合があります。
大切なのは、ご自身で無理に屋根へ上がることではなく、安全な場所から気になるサインを確認し、必要に応じて専門業者に相談することです。
馬場瓦店では、瓦屋根をはじめ、スレート屋根・金属屋根など屋根まわりの点検・修理のご相談を承っております。
台風前の備えとして、屋根の状態が気になる方はお気軽にご相談ください。
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