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株式会社 馬場瓦店

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瓦屋根が夏を涼しくする科学的な理由

2026 JULY — 省エネ・断熱

瓦屋根が夏を涼しくする
科学的な理由

「瓦屋根の家は夏でも涼しい」は昔話ではありません。気温35℃の猛暑日、あなたの屋根裏は何度になっているか知っていますか?

2026.07.01 住宅オーナー向け 読了目安 5分

「瓦屋根の家は夏でも涼しい」という言葉を耳にしたことはありませんか? これは単なるイメージではなく、素材特性と施工工法に裏付けられた事実です。 今回は住宅オーナーの皆さまに、瓦が持つ断熱・省エネのメカニズムをわかりやすくお伝えします。

SECTION 01

屋根からどれだけ熱が入ってくる?

夏の直射日光を浴びた屋根の表面温度は、外気温が35℃のとき60〜70℃以上に達すると言われています。建物全体で室内に流入する熱のうち、約15%が屋根を経由しています。窓や壁と並んで、屋根は「夏の暑さの主要な入り口」のひとつなのです。

特に2階の部屋が「エアコンをつけても冷えない」と感じたことがある方は、屋根からの熱負荷が原因の可能性があります。屋根材の選択と断熱の仕組みが、室内環境を大きく左右するのです。

📊 実測データで見る屋根裏温度の差

一般社団法人 全日本瓦工事業連盟の調査では、同じ条件下で各屋根材の屋根裏温度を比較した結果:

5℃以上 瓦屋根 vs カラーベスト(スレート)の屋根裏温度の差

また別の実験では、野地板(屋根の下地板)の下側の温度を比較すると、瓦屋根は金属・スレート屋根と比べて約半分の温度上昇に抑えられるという数値も記録されています。

屋根裏(野地板)の温度イメージ比較(外気温35℃時・相対値)

瓦屋根
49〜53℃
スレート
約58℃
金属屋根
約58℃

出典:屋根コネクト「暑さに強い屋根ってどんな屋根?」をもとに作図


SECTION 02

瓦が涼しい理由 — 2つのメカニズム

瓦の断熱性は、「素材そのものの特性」と「施工工法による空気層」という2つの要素が組み合わさることで生まれます。

🔥

① 粘土の熱抵抗値

粘土瓦の厚みは約18mm。化粧スレートの約5mm、ガルバリウム鋼板の0.4mmと比べ、圧倒的な厚みが熱の侵入を遅らせます。

💨

② 空気層(通気層)

瓦は桟木に引っ掛けて葺くため、下地との間に自然な隙間(空気層)が生まれます。空気は熱伝導率が非常に低く、この層が断熱材の代わりとして機能します。

🌀

③ 屋根裏の通気性

瓦の曲面形状により、屋根面全体に通気が促されます。熱気が棟(屋根の頂部)から抜けやすく、屋根裏の温度上昇を抑制します。

💡 粘土瓦 vs セメント瓦

同じ「瓦」でもセメント瓦は粘土瓦より断熱性能が低めです。断熱効果を最大化するなら「粘土(陶器)瓦」がベストです。


SECTION 03

夏だけじゃない — 一年を通した省エネ効果

瓦屋根の断熱性は夏の暑さ対策だけではありません。「夏涼しく、冬暖かい」は、熱の動きの原則から生まれる自然な恩恵です。

☀️ 夏のメリット

屋外の熱が室内に侵入するのを遮断。粘土瓦への葺き替えだけで、小屋裏の温度が他屋根材と比べて7〜8℃低くなるという報告もあります。エアコンの効きが改善され、電気代の削減につながります。

❄️ 冬のメリット

暖房で温めた室内の熱が屋根から外に逃げるのを防ぎます。日中に瓦が蓄えた太陽熱が、日没後の急激な温度低下を緩やかにする「蓄熱効果」もあります。暖房費の節約にも貢献します。

また、激しい雨の音も金属屋根と比べて大幅に軽減されます。瓦の厚みと吸音性能により、雨音が室内に伝わりにくく、快適な居住環境が保たれます。


SECTION 04

今の屋根でできる断熱強化のステップ

すでに瓦屋根をお持ちの方も、断熱性能をさらに高めることができます。屋根材だけでなく屋根裏の状態も快適性に直結します。

🔍 屋根裏の断熱材を確認する 瓦の断熱性が高くても、天井裏の断熱材が薄かったり劣化していると効果は半減します。築20年以上の住宅は特に確認が必要です。
🌬️ 屋根裏の通気・換気を確保する 通気が滞ると屋根裏に熱がこもります。軒天の換気口が塞がっていないか確認しましょう。適切な通気がなければ断熱効果は大きく下がります。
♻️ 葺き直し時に断熱材を追加する 屋根の葺き替え・葺き直し工事のタイミングで、高性能な断熱材(厚さ50mm以上推奨)を下地と組み合わせることでさらなる省エネ効果が期待できます。
🏡 金属・スレート屋根からの葺き替えを検討する 「2階がエアコンをつけても冷えない」という場合、金属・スレートから粘土瓦への葺き替えで体感できる変化が生まれることがあります。

🌿 CO₂削減・省エネ住宅としての評価

冷暖房負荷を下げる瓦屋根は、エネルギー消費量の削減を通じてCO₂排出量の低減にも貢献します。長寿命(50年以上)かつ断熱性の高い瓦屋根は、サステナブルな住まいづくりにも適した選択と言えます。

📞 お気軽にご相談ください

屋根のお困りごと・ご相談は
創業100年余り 株式会社馬場瓦店まで

📚 出典・参考資料

  1. 屋根コネクト「暑さに強い屋根ってどんな屋根?」
    https://yane-connect.com/new-content/energy-saving/no10/
    屋根材別の野地板温度データ、室内流入熱15%の根拠として参照
  2. 日本の屋根は瓦屋根(株式会社本田瓦)「粘土瓦の断熱性・省エネ効果」
    http://www.honda-kawara.com/Nippon/nippon5.html
    小屋裏温度7〜8℃差のデータ、冬の蓄熱効果について参照
  3. 東大阪瓦産業株式会社「瓦屋根の断熱性」
    https://www.h-o-k-s.com/case/post-103/
    全日本瓦工事業連盟調査「瓦はカラーベストより屋根裏温度が5℃以上低い」について参照
  4. 瓦・カワラNet「断熱性能に優れた瓦屋根」
    https://www.kawara-yane.jp/cat_kawara2/1744/
    粘土瓦・化粧スレート・ガルバリウムの熱抵抗値比較、空気層の仕組みについて参照
  5. 街の屋根やさん「屋根の表面温度は屋根材による差はほとんどなかった」
    https://www.yaneyasan.net/yaneblog/23801.html
    野地板下の温度が約半分になる実験結果について参照
  6. 街の屋根やさん西宮店「瓦とスレート屋根材、断熱効果に違いはある?」
    https://yaneya-nishinomiya.com/column/dannetukouka.html
    空気層のメカニズム、和瓦の形状と断熱効果の関係について参照
  7. 子育て世代の家設計室「瓦を使えば断熱材は要らない?」
    https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/kawara_dannetsu_iranai/
    瓦葺き工法(桟木)と空気層の解説について参照
  8. 街の屋根やさんびわ湖大橋店「3つの屋根材の中で断熱性が1番高いのは?」
    https://machiyane-biwakoohashi.com/column/200201koram_kawarakara-besutookinzoku.html
    通気層と断熱性の関係、3屋根材の比較について参照

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新築・葺き替えから、修理・点検まで。
創業百年余にわたり、地域の皆さまの屋根を守り続けてきました。
「相談だけでもいいの?」――もちろんです。まずはお気軽にどうぞ。

当店は一般社団法人 全日本瓦工事業連盟(全瓦連)の加盟店です。
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