― 瓦屋根は本当に風に弱いの? ―
春が近づくと、ニュースで耳にする「春一番」。
暖かさを運んでくれる一方で、強い風が吹く日でもあります。
そんな日、
「瓦が飛ばないか心配」
「瓦屋根は風に弱いって聞くけど本当?」
こうした声を聞くことがあります。
今回は、春一番をきっかけに、
瓦屋根と風の本当の関係、
そして現在行われている風対策についてお話しします。
瓦屋根は本当に風に弱いのか?
結論から言うと、
きちんと施工された瓦屋根は、風に弱いわけではありません。
「瓦は重いから地震に弱い」「風で飛びやすい」
こうしたイメージは、
昔の施工方法が元になっていることが多いです。
以前は、
- 瓦を土で固定する
- 釘や金物を使わない
といった工法が主流でした。
この場合、経年劣化や大きな風で瓦が動きやすくなることもありました。
今の瓦屋根は“固定する”時代へ
現在の瓦工事は、昔とは大きく変わっています。
① 瓦を1枚1枚しっかり固定
今は、釘やビス、専用の留め金具を使い、
瓦を1枚ずつ屋根下地に固定します。
特に
- 軒先
- 端部
- 棟部分
風の影響を受けやすい場所は、
より強固な固定方法が採用されています。
② ガイドライン工法の普及
現在は、国の基準や業界団体が定めた
**「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」**に基づいた施工が一般的です。
これにより、
- 強風
- 台風
- 突風
への耐風性能が大きく向上しています。
③ 棟部分の強化(棟金具・補強工法)
屋根の一番高い部分である**棟(むね)**は、
風の影響を最も受けやすい場所。
現在は、
- 棟金具
- 補強材
- 専用の固定方法
を使い、飛ばされにくい構造になっています。
春一番でトラブルが起きやすいのはどんな屋根?
春一番の強風でトラブルが起きやすいのは、
「瓦屋根そのもの」よりも、次のようなケースです。
- 築年数がかなり経っている
- 昔の工法のまま手が入っていない
- 台風や地震のあとに点検していない
- 棟瓦が崩れかけている
こうした屋根は、
春一番をきっかけにズレや浮きが表に出ることがあります。
春は屋根点検に向いている季節
春は、
- 気候が安定している
- 雨や台風が少ない
- 工事もしやすい
屋根を確認するには最適な季節です。
大きな工事をしなくても、
- 瓦のズレがないか
- 棟が傷んでいないか
を確認するだけで、
台風シーズン前の安心につながります。
春一番は「不安」ではなく「見直すきっかけ」に
春一番が吹くと、
「屋根、大丈夫かな?」と不安になりますが、
それは住まいを見直す良いタイミングでもあります。
今の瓦屋根は、
正しく施工され、適切に手入れされていれば、
風に強く、長く家を守る屋根です。
春の風とともに、
屋根にも少し目を向けてみてはいかがでしょうか。
瓦のお問い合わせは、創業100年余りの馬場瓦店まで
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