― 実は家を守ってくれている「鬼瓦」―
2月といえば節分。
「鬼は外、福は内」と言いながら豆をまくご家庭も多いのではないでしょうか。
節分の鬼は、病気や災い、悪いものの象徴。
豆をまいて追い払うことで、家族の健康や幸せを願う日本の大切な行事です。
実は、屋根の上にも“鬼”がいることをご存じでしょうか。
それが「鬼瓦(おにがわら)」です。

鬼瓦は「追い払う鬼」ではなく「守る鬼」
節分では鬼を追い出しますが、
屋根の鬼瓦は悪いものを家に入れないために立っている鬼です。
鬼瓦は、屋根の一番高いところや端に取り付けられ、
・火事
・災い
・病
・悪霊
こうしたものから家を守る魔除け・厄除けの意味を持っています。

つまり
節分の鬼=外に追い出す存在
鬼瓦の鬼=家を守る存在
同じ「鬼」でも、役割はまったく逆なのです。
鬼瓦に込められた願い
鬼瓦には、昔からこんな願いが込められてきました。
- 家族が健康で暮らせますように
- 災害や火事から家を守れますように
- この家が長く続きますように
昔の人にとって、家は命を守る場所。
その一番高い屋根の上に、一番強そうな鬼の顔を置くことで、
「この家は守られている」という安心感を得ていたのかもしれません。
実はこんなにある!鬼瓦の種類
「鬼瓦」と聞くと、怖い顔を想像する方が多いですが、
実はさまざまな種類があります。
① 伝統的な鬼面(きめん)
いかにも鬼らしい、にらんだ表情の鬼瓦。
魔除けの意味が一番強く、古い日本家屋によく使われます。

② 家紋入り鬼瓦
鬼の顔ではなく、家紋を彫り込んだ鬼瓦。
格式のある家や、先祖代々の想いを大切にするお宅に使われます。

➂ 七福神・獅子など、ユニークなものも
鬼以外にも
・七福神
・獅子
といった縁起物を使った「鬼瓦」もあります。
どれも守り・繁栄・幸福を願う意味があります。

鬼瓦は「飾り」ではなく「役割」がある
鬼瓦は見た目の印象が強いため、
「飾り」と思われがちですが、実は屋根の重要な部材でもあります。
屋根の一番端や頂点は、雨風の影響を受けやすい場所。
鬼瓦は、瓦の継ぎ目を押さえ、屋根を守る役目も果たしています。
まさに
見た目も、意味も、役割も「守りの鬼」
なのです。
節分の日に、屋根の上の鬼にも目を向けてみませんか?
節分の日、豆をまいて鬼を追い出したあと、
ふと屋根を見上げてみてください。
そこには、
何十年、何百年と
家と家族を守り続けてきた鬼瓦の鬼がいるかもしれません。
追い払う鬼も大切。
でも、黙って守ってくれている鬼がいることも、
少し思い出してもらえたら嬉しいです。
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